今回は、以前このビジネス相談所で取り上げた記事「話が長い入会希望者は入会しない!その理由とは?」で予告していた、現代の結婚相談所集客事情をお伝え致します。
個人事業主の小規模結婚相談所で実際に成功しているところは、どういった集客方法で会員を集めているのか?それをお伝えしていきたいと思います。
小規模の結婚相談所における3つの集客重大ポイント
筆者が実際に成功している相談所に話を聞くと、だいたい下記の3つを実践して、それがうまく作用し合ってトライアングルで機能しているところが多いです。その3つとは・・・
- WEBサイトを作成し、定期的・継続的に更新。
- ブログを活用し、定期的・継続的に更新。
- 知り合いや成婚者と定期的・継続的に連絡を取り紹介をもらう。
です。この3つがうまく作用すると、広告費を必要以上に使わなくても集客ができるようになります。
1.WEBサイトを作成し、定期的・継続的に更新。
WEBサイトは現代の集客ツールとしては欠かせないものです。日本ではホームページという呼称で呼ばれることが多いです。このWEBサイトですが、現在相談所を始められる方には「必ず一つは持って下さい」とおススメしております。
実際のところWEBサイトをただ作っただけでお問い合わせが来るわけではありません。ではそれでも「必ず一つは持って下さい。」と言う理由は
- 今の入会希望者(消費者)がモノやサービスを購入するときに、インターネットで内容を調べてから購入する方が多い。
からです。
昔はモノやサービスを店頭で直接見てから購入するというのが通常の流れでした。ですが、インターネットが普及した現代では、お店に行く前にまず調べてからという消費者が格段に増えています。そういった人たちにあなたの相談所を知ってもらうためには、最低限WEBサイトを持っていないといけません。消費者がインターネットで調べた際、あなたの相談所のWEBサイトが無ければ、検索結果に表示されず、選択される対象にも選ばれないからです。
また、WEBサイトは常に新しい情報に更新しておく必要があります。
せっかく綺麗で見栄えの良いホームページでも、情報更新日や記事の書き込み日が何年も前の記事では入会希望者への訴求力はほとんどありません。「見た目よりも中身(デザインやレイアウトより情報の正確さや新鮮さ)が重要」です。これは婚活でも同じ事かもしれませんね。
2.ブログを活用し、定期的・継続的に更新。
ブログは個人事業主の相談所が集客をする上で絶大な効果を発揮する可能性が非常に高いツールです。しかも無料で利用できるWEB上のツールですので、ぜひチャレンジしていただきたいのですが、ブログもWEBサイト同様ただ作っただけではなんの効果もありません。ブログで集客するためには
入会希望者が欲しい情報を提供する。
- 定期的に書き込みを行う。
- 書き込みを積み重ねて、情報量を増やす。
事が重要です。
入会希望者が欲しい情報は、
- 相談室長の人柄
- 相談所長の仕事ぶり
- 実際会員さんの結婚が決まっているか等の成果、実績
- 会員さんとのかかわり方、距離感
など、「WEBサイトの会社概要やサービス内容・料金設定だけではわからない情報」です。それをブログ記事としてあげることで入会希望者が必要としている情報を提供することができて、それが共感を得られる内容であれば問い合わせにつながります。
巷ではブログ記事で有効なのは「仕事の記事2割、プライベートの記事8割」とか「お気に入りのレストランで出てきたお食事の写真」などと言う話もあるようですが、これは有名人・著名人でないと効果が上がりづらいようです。既に相談業を営んでいる方たちの意見としては、個人事業主の結婚相談所であれば、ひたすら上記の4つが相手に伝わるような記事を上げることで集客につながるということでした。
そしてこれを続けることができなければブログを集客の武器には出来ませんし、返って逆効果になってしまって入会希望者をあなたの相談所から遠ざけてしまう可能性すらあります。まず始めることも重要ですが、ブログに関しては「しっかり続ける」という意思を固めてから取り組むことも重要です。
ブログがなぜ集客に絶大な効果を発揮するかという事は、ブログで集客している相談所の方から伺ったお話をお伝えすれば一目瞭然です。
「ブログを読んだと言って問い合わせをくれる入会希望者さんは、お会いできればほとんどの方が入会します。しかも、10分か15分ぐらいの簡単な説明で入会を即決してくれる方が多いんです。」
ここに集約されていて
- わずかな時間で対応が終わり、成約率が高い
というのがブログで集客する最大の効果であり、利点です。
通常の広告ですと、キャッチコピーと料金表示ぐらいの情報量ですので、入会希望者は詳細情報を調べるため、WEBサイトを見直したり直接問い合わせをしたりします。詳細情報の説明が必要なため、電話などの直接の問い合わせに対する対応時間は長くなる傾向にあります。その上、広告を見て問い合わせをする方は当然、他の相談所とも料金やサービス内容を比べている可能性が高いため、入会の意思決定までに時間がかかることが多いうえに、他に入会されてしまう可能性も少なくありません。ですので、時間がかかる上に成約率は思ったほど高くありません。
逆にブログは「WEBサイトの会社概要やサービス内容・料金設定だけではわからない情報」がたくさん載っており、共感できる内容が続いていれば入会希望者は自然、というか自動的に記事を読み込んでいくことになります。
①記事に共感 → ②ブログのファンになる → ③さらにブログを読み込む → ④相談室長のファンになる → ⑤さらに読み込む → ⑥「この相談室長にお世話になりたい!」と心に決めて問い合わせる。 → ⑦気持ちが決まっているので、即決で入会。
となる訳です。このサイクルがうまく回るためには、③⑤でよりブログを読み込んで、より相談所長自体をわかってもらう必要があるので、最初に書いた「●入会希望者が欲しい情報を」「●定期的に書き込み」「●積み重ねて情報量を増やす」必要があるのです。
お仕事を始められたばかりの相談所長は「まだ会員もいないから、相談業に関して何も話題が無い・・・」という方もいらっしゃると思いますが、先輩相談所の中には「書くことが無いので、〝これから仕事に行ってきます〟とだけ書いている時期もありました」という方もいらっしゃいますので、最初はブログを定期的に更新する癖をつけると良いと思います。
また、新しい情報を継続して提供することで、「この相談室は現在もしっかり営業している」という安心感や信頼感を与える効果もあります。
このようにブログは強力な集客ツールですが、始めてすぐには武器として使うことができません。出来るだけ早く始めて、入会希望者のニーズに合った情報を少しでも多く蓄積していくことで役に立つと覚えておいて下さい。
3.知り合いや成婚者と定期的・継続的に連絡を取り紹介をもらう。
こちらも機能すれば効果の高い集客方法で、WEBサイトやブログが出てくるずっと前から用いられている古典的ですがもっともポピュラーな方法です。また、お仕事を始められたばかりの方が集客できる可能性が一番高い方法です。
こちらは見てわかる通り、知りあいやあなたがお世話をして結婚することになった成婚者の方から入会希望者を紹介してもらいます。ですので、あなたやあなたの相談所を好意的に紹介してくれるため、入会希望者と直接会う事が出来れば、入会に至る可能性が高いです。
本来、結婚相談所では会員さんが成婚すればそこで契約は満了となり、そこで関係が切れてしまうことも少なくありません。ただ、それではもったいないです。全員とは行かなくても、継続してお付き合いすることが苦にならない元会員さんであれば、年に数回連絡を取ったり、お食事したりして関係を持続していくことが望ましいです。
「会員さんの成婚を決めるために親身になって全力でお世話をする」事は、会員さんの幸せに繋がって、個人事業主の結婚相談所の最大の売りになるだけで無く、それが「後の集客にもつながっていく」ということを是非覚えておいて下さい。
こちらの紹介に関しての働きかけはぜひ女性をターゲットにして下さい。女性は「いいものは広めて皆で共有したい!」と考える方が多い傾向にあります。このような紹介や口コミは女性の方がより多くの方に話を広めてくれます。逆に男性は「いいものは自分だけがこっそり知っておいて、いざと言うときに自慢したい!」と考える方が多い傾向にあります。男性に働きかけても口コミが広がりにくい傾向にあるので、知り合いの女性や成婚した女性会員さんとはマメに連絡を取ると良いですよ。
全てに共通するポイント
いままで3つの手法を紹介してきましたが、全てに共通して言えるポイントは
- 定期的・継続的にすること
です。「継続は力なり」とは申しますが、まさにその通りで定期的に継続することが成果を上げる最大のポイントです。定期的・継続的に情報提供ができれば、入会希望者の方に「この相談所はしっかり仕事を続けているんだ」という安心感と信頼感を与えることが出来ます。特別なことをする必要はありませんので、強い意思を持って続けられるように心がけて下さい。
全てが連動するとさらに効果がアップ
今回の集客方法には理想の順序があり、それが連動すると良いサイクルが生まれ、高い広告費を払わなくても、コンスタントに集客が出来る体制が作ります。
- 最初は実績が無いので知り合いを入会させて、最後までお世話をする。
- 経験や実績を作って、それをWEBサイトやブログに載せる。
- 記事が充実して、そこから問い合わせや入会が出始める。
- そこから入会した方たちを最後までお世話をする。
- ぼちぼち出てきた成婚者から今度は紹介をもらえるようになる。
- また、入会者を最後までお世話する。
- 経験を積むことで、成婚させられる人が増えてくる。
- 成婚者が増えてより多く紹介がもらえるようになる。
- 多くの実績を、多くの記事にできて定期的にブログやWEBサイトで紹介できる。
- またそこから問い合わせが入る・・・・。
といった流れができると、かなりスムーズな集客ができるようになります。このように全てがトライアングルのように連動することで大きな効果を上げることができます。もちろん、全てがこのように理想的に運ぶわけではありませんが、このサイクルができれば、「広告費などの支出を少なくして、少ない会員さんでも運営が回り、会員が少ないのでより時間を使って親身になってお世話することが出来る優良相談所」が出来上がるのです。
また、何度も言いますが、会員さんを親身にお世話して成婚まで導くためには、お世話する時間の確保が大切です。先に述べた「広告を出して、複数の問い合わせに多くの時間を説明に費やす」のではなく、「一度書いたブログを入会希望者に見てもらい、ファンになってくれた方に短い説明時間で入会してもらう」事で、お世話に使える時間を出来るだけ多くすることも重要です。このように全ての手法が連動することで、集客効果がどんどんアップしていくのです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
実際に活躍されている結婚相談所の方は、このサイクルがうまく回っている方が多いです。御参考になさって下さい。これから結婚相談所を始められる方や、現在相談所をされていて集客に困っている方のお役に立てば幸いです。
[…] 知人からの紹介は以前の記事「集客の基本!結婚相談所の集客重大ポイント3つ教えます!」にも書きましたが、これに関しては新人・中堅・ベテラン、どの階層の相談室でも活用可能で […]