婚活ビジネスを始める前には、まず婚活業界全体の現状や動向などを知っておくことが重要です。今回は婚活ビジネスの現状や今後の見通しについてお伝えします。
婚活ビジネス、現在の市場規模
まずは婚活ビジネスの市場規模を見てみましょう。平成18年度の経済産業省『少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書』(引用:http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/281883/www.meti.go.jp/press/20060502001/houkokusho-set.pdf)では、婚活ビジネス全体の市場規模は500~600億円とされていました。一方、今や市場規模は2,000億円近くになっていると見られていて、10年ほどで3倍以上と急速に拡大してきたと考えられます。
他に市場規模2,000億円の産業として映画やレンタルビデオ、通信教育(子ども用、社会人用合算)、人材紹介業界などが挙げられます。いずれも私たちにとって身近なサービスなので、いかに婚活ビジネスの市場規模が大きいのかがおわかりいただけるかと思います。大手結婚相談所各社の2016年から17年の業績の推移を見てみると、どの会社も売上高は上昇。なかには売上が倍増した結婚相談所もあるくらいです。
今後、市場はどうなっていく?
婚活ビジネス市場を考える上で非常に重要な指標は「生涯未婚率」です。生涯未婚率が高ければ高いほど、未婚の人が多い=婚活ビジネスのターゲットが多いということが言えます。
昭和まで日本の生涯未婚率は男女とも5%以下でしたが、平成に入ってから未婚率は上昇。特にここ15年ほどはそれが顕著で、内閣府男女共同参画局の調査によると平成22年の男性の生涯未婚率は20.1%、女性の生涯未婚率は10.6%という結果が出ています。(引用:http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-00-20.html)
生涯未婚率が右肩上がりで上昇していることから、今後も未婚率は上昇していくと考えられ、それに伴って婚活ビジネスの市場も今以上に伸びていくと思われます。
また、婚活サービスの利用率についても注目したいところです。リクルートブライダル総研の調査によると、2016年に結婚した人の11.3%、10人に1人が何らかの婚活サービスを利用して結婚したという結果が出ています。(引用:http://bridal-souken.net/data/konkatsu/konkatsu2017_release.pdf)利用率も年々伸びてはいますが、逆に言えばまだ9割の人が婚活サービスを利用していないということにもなります。未婚の人はもっと利用率が低いでしょう。
潜在的なニーズはまだまだ高く、これから利用率が上昇することでさらに規模が拡大するという伸びしろが十分にある市場と言えます。
結婚相談所・婚活ビジネスの市場が拡大している理由
婚活ビジネスの市場が成長していることはおわかりいただけたかと思いますが、なぜこれほどまでに伸びているのでしょうか?その理由を考えてみましょう。
生涯未婚率の増加
一番の理由は先ほどもご説明したように生涯未婚率が上昇していることでしょう。未婚の人が増えれば、当然結婚相談所のニーズも高まります。
再婚ニーズの高まり
未婚率だけでなく離婚率も年々上昇しており、2016年の統計では日本の離婚率は30%以上。実に3組に1組の夫婦が離婚していると言われています。離婚した人が再婚相手を探すために結婚相談所を利用しているケースも増えているのです。
特に離婚した人はある程度年齢が高いため、お金は持っているものの結婚するのが難しいというケースがあるので、再婚相手を見つけるために結婚相談所を利用する傾向が高いです。
婚活スタイルの多様化
昨今の婚活ブームで街コンや合コン、ネット婚活など、さまざまな婚活スタイルが登場してきました。かつては「結婚相談所を利用するのは恥ずかしい」「何となく抵抗がある」という風潮がありましたが、今や婚活することが当たり前。結婚相談所のハードルも下がってきているのです。街コンや合コン、ネット婚活など他の婚活サービスよりも結婚できる可能性が高いので、結婚相談所に注目が集まっています。
政府からの少子化対策支援
未婚率の上昇は少子化に直結します。少子化が進めば労働人口が減少して経済が停滞する、医療や年金などの福祉制度が維持できなくなるなどの問題が生じるため、政府も少子化対策支援に躍起です。2007年に「少子化担当大臣」が設置され、婚活支援事業なども積極的に行われています。こうした政府の動きも婚活市場の盛り上がりを後押ししています。
まとめ
婚活ビジネス市場は今後も拡大していくことは間違いないと考えられています。その分婚活ビジネスが多様化して競争も激しいですが、成婚率が高い結婚相談所という業態は今後も生き残っていくことでしょう。参入するなら今がチャンス。特別な資格やスキルも不要で、一生続けられる仕事です。
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