今回は、結婚相談所では少なからず発生する複数の方との交際時にある相談室あるあるです。
複数の方との交際と書くと「そんなことしていいの?」とか「浮気じゃないの?」などと考えられる一般の方が多いかと思います。今回の話題は決してそのようないかがわしい話ではなく、結婚相談所のシステム上、どうしても発生してしまう可能性がある交際状況とそれに関する相談所側の対応で結果に差が出ますよ!というお話です。
現在の結婚相談所の活動は、主にIDやパスワードで管理されたWEBサイトを利用して、
- 自分の希望条件を入力してお相手を検索
- 検索したお相手にサイト内でお見合いのお申し込み
- 申し込まれたお見合いへのお返事
- お返事した後のお見合いの日程調整
- お見合い終了後の結果報告
- 交際開始時の連絡先交換
など、お相手探しから交際に入るまでのことのほとんどがWEBサイト内で行われます。そのため、活動期間中は毎日定期的にお見合いのお申し込みをしたり、自分のタイミングでお返事をして、お見合いが組まれていく形になります。
仕事で忙しかったりして1週間分のお見合いのお返事をまとめて行ったり、自分の希望に近い方からのお申し込みを優先的にお返事したり、必ずしも順番にお返事をする訳ではありません。また、先にお返事したお見合いが両者の都合でかなり先の日程で組まれたり、後にお返事したお見合いが早めに組まれたりといろいろ順番が入れ替わったりします。
そんな活動状況ですので、「先に自分が申し込んだ希望の方とお見合い決まっているけど、今日会った方もいい人だったから、交際してみたい。でも先にお見合い決まっていたからお会いしないと失礼だし。でも今日会った人には早く交際するかしないかをお返事しないと失礼だし・・・・」と言っている間にまた次のお申し込みがあったり、新規入会でさらに自分の希望条件通りの方が入会して、前のお返事をする前にお申し込みしたり・・・、とどこかで自分なりの基準(求める条件等)や活動の期限を決めないとこの状況が延々と繰り返されることになります。
このような状況で生まれるのが、複数の方との重複交際です。
本来お会いする順番が変わったり、検討中に次のお申し込みが来るにも関わらず、先にあった方には出来るだけ早くお返事をしなければいけなくなり、結果的に
- 同時期に会った方々とまずはお付き合いをして、感じのいい方と本格的に交際をする
という流れになります。ですので、複数の方との同時交際が発生するのはシステム上、どうしても発生してしまう可能性があります。
そして、本格的に交際に入った場合に「交際中」「交際マーク」など、公に交際していることを表示する設定を行います。こうすることで、会員自身が新たなお見合いを申し込んだり、お見合いを受けることが出来なくなり、決まったお相手との交際に集中できるようになります。
この交際設定ですが、自動で付くわけではなく、
- 両相談所が相談をして、同時期にそれぞれが設定する
という形です。
逆に言うと、相談所側が交際設定をしなければ、現実世界で交際相手がいてもお見合いのお申し込みを受けたり、お申し込みできるという形になります。
この状態だと、活動する多くの会員さんはあることを思いつきます。
「どんどん新しいお相手が入ってくるから、交際設定をしないまま他の方にも申し込みすればさらにいろいろな方と会えるのではないか?」
こうなると、今交際している方はいわゆる「保険」のような状態となり、終わりのないお相手探しが始まります。
結婚相談所では常に新しい会員さんが入会し続けるので、お申し込みできる方はどんどん増えていきます。この状態で、自分の中の基準や期限が決まらない方が活動し続けると、
「今の方よりもまだいい人がいるかもしれない・・・、先に会う人よりもまだいい人が・・・」
とキリが無くなって決まらなくなってしまいます。
時間が立って、年を重ねてそろそろと思ったころには後の祭り、自分の価値が下がって誰にも相手されなくなってしまうなんて事になりかねません。
結局「保険」として交際していた方も、自分から断ったり、相手に断られたりでいなくなってしまうことが多いそうです。
それを知っている相談所の方はこんなことをおっしゃいます。
「所詮、保険は保険でしかない。実際は決め手がないのにキープしておくんだから、結局のところ成婚しない。良いタイミングで交際設定してお相手を絞らないと成婚は出ない!」
辛らつで言葉は悪いですが、かなり的を得ています。
またある相談所の方は
「お相手と交際に入ったときにお見合いが残っていた場合は、お断りする方がかえって礼儀正しいと思う。」
とおっしゃる方もいます。
ですので、これから相談所を始められる方、始めて間もない方は、成婚を出したいと考えたときに以下の事を心がけると良いかと思います。
- 会員には出来るだけ交際相手を絞るように指導する事
- 新たにお相手を探したい場合は、一度交際を終了してから次のお相手を探す事
- 会員に自分なりの基準(求める条件等)や活動の期限を持たせる事
- 交際発展後に予定されているお見合いは、事前のお断りも視野に入れる事
会員さんの希望に答えるのは相談所の仕事ではありますが、希望ばかり聞いていたら今回のように会員さんの成婚が遠のいてしまう場合もあります。会員さんの成婚を第一に考えて活動することが結果的に相談所の評判を上げることにつながりますので、選択肢やチャンスを与え続けることが必ずしも成果につながらないということを知っていただければ幸いです。
最後に
今回の相談室あるあるはいかがでしたでしょうか?参考になりましたでしょうか?
次回も結婚相談所であるエピソードをどんどん紹介したいと思います。知らない人には「ふ~ん、そんなことがあるんだ」、既にお仕事されている相談所の仲人さんには「あ~、これあるある」という内容をお伝えしていきますので、お楽しみに。
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