筆者が結婚相談所との定例の集まりの中で、ある一つの相談所が嬉しそうに話していて、他の相談所が「そう、あるある!」と納得していた、ある成功事例をお伝え致します。
今回は入会前にヒアリングした希望が活動と共に変化していく「あーあるある!」なお話です。
入会前の希望はどこへやら?最初の希望人物像と成婚した時のお相手は違うことが多い。
その相談所は女性の会員さんをお世話していたのですが、その方が話されていたのはこんな内容でした。
「先日成婚したお二人がそろって相談所まで挨拶に来てくれたんです。お相手の男性会員さんのプロフィールは見ていたし、交際中もいろいろ報告を受けていたんですけど、いざ男性に会ってみると女性が最初に言っていた希望の人物像と、見た目も条件も全然違ったんです。それでも二人はすごく幸せそうで、二人から何度も何度もお礼を言われました。成婚が決まるパターンって結構こういうパターンが多いんですよね。」
また、こんなことを言っている相談室の方もいました。
「最初の条件がシュッとした痩せ型の男性を望んでいたのに、成婚時にはややぽっちゃりめの男性と決まった女性会員さんと定期的に連絡を取っているのですが、最近彼がダイエットしてくれて以前の私の理想に近づいてくれた!と喜んでいるんです。なんだか成婚後に後追いするとこういう夫婦のほうが幸せになっている気がするんですよ。」
そうするとまた別の相談室の方が
「それならうちも・・・・」
とこんな感じで似たようなエピソードが何件も出てきました。それぞれのエピソードの共通のポイントとしては、
- 成婚が決まる人は、入会当初のお相手への希望条件と違うお相手と決まる事が多い。
- 入会当初のお相手への希望条件と全く同じ人を追い続ける人は成婚が決まらない。
ということです。
成婚が決まる人は、入会当初のお相手への希望条件と違うお相手と決まる事が多い。
この要因としては
・活動していく中で、今まで自分でも気づいていなかった、自分に合うお相手の人物像がわかってくる。
お見合いやパーティでプロフィールや条件だけで選んだ人と出会い、それまで希望していた条件の人が自分の性格・人間性と合っていないと言う事を知り、「プロフィールや条件だけではわからない。やっぱり会ってみないと」と気付いた人は成婚グッと近づく様です。今まで選んでいたお相手の条件を見直して、いろんな方と直接会うように動いてみると結果につながりやすくなります。
入会当初のお相手への希望条件と全く同じ人を追い続ける人は成婚が決まらない。
こちらに関しては、先ほどと逆で
・条件に固執してしまい、選択の幅や視野が狭くなることで、直接お会いする機会が少なくなる。
近年はパソコンやインターネット等の技術が進んでおり、ほとんどの結婚相談所はインターネットの検索システムを活用して、会員さんの希望通りのお相手をピンポイントで抽出することができます。年齢や年収、現住所や趣味など入力内容に合ったお相手を効率よく調べることができるのがメリットなのですが、一方で便利なシステムでもデメリットがあります。
たとえばほぼすべての条件が希望通りであっても、年齢が希望より1歳外れているだけで、検索結果から外れてしまいます。また、条件として入力する項目を増やせば増やすだけ、対象者は少なく絞られてしまいます。
条件に固執する方はえてしてお相手に好条件を望む方が多い傾向なので、対象者はさらに狭くなり、競争率も高くなります。そのような状態でお相手と直接出会える機会を作るのは大変困難です。会えなければ当然、お見合いにもなりませんし、成婚には至りません。直接会えるチャンスが極めて低い状態で、その条件に固執していると、成婚には至らない・決まらないというのがわかっていただけるのではないかと思います。
仮に会えたとしても、そこからさらに「性格が合っているか?」「価値観が合っているか?」「優しいか?」等々、それらの感覚的な条件を考え出すと極めて狭き門となるのは見てわかる通りです。
成婚したいのであればお相手の条件選びが勝負ではありません。お相手と会わなければ話し方や性格、その方の持っている雰囲気等々はわかりません。会ってからが勝負です。今お読み頂いているあなたも会ってみたら意外といい人がいたり、思ってたよりも悪い方だったなんて事ありませんか?それと同じです。
もし相談所を開業されて、なかなか結果に結びつかないにも関わらず、条件に固執してしまう会員さんの面倒を見ることになった場合は、是非今回のエピソードを活用して難しい会員さんを成婚まで導いてあげて下さいね。
今回の相談所あるあるは以上となります。
次回もお楽しみに。
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