今回も実際に相談所を営んでいる相談室長がしみじみと語っていた内容です。まずはその内容をお読み下さい。
「昔は男性が多くて女性を会員登録するとすぐ(お見合いの)お申し込みでいっぱいになったものだけど最近はそんな事が無くなった。※逆に、条件やルックスがそこそこの男性を登録すると、すぐにお申し込みが殺到してあっという間に決まって(成婚して)しまう。時代は変わったなと思う。」
お分かりいただけたでしょうか?
今、婚活市場で女性に求められている姿勢は「積極性」なのです!
ではなぜこのようになってしまったのか?時代背景を見ながらお伝えしていきたいと思います。
昔は男性過多
昔というのがどれぐらい昔かと言うのが人によって違う場合もありますが、今回はこの昔を10年前としてお話をしたいと思います。
この記事を書いたのが2015年ですので、10年前と言うと2005年になります。その年の主なニュースとしては小泉元総理が現役で活躍をしている頃で、この年に初めて日本の人口が減少に転じた年でもあります。
その頃の婚活市場は男女比率がおおむね男6:女4で男性が多い状態でした。会員さんの登録やお見合いパーティの参加状況から見ても常に男性過多でしたので、需要と供給の観点からみれば、当然女性側にお見合いのお申し込みが集まる可能性が高くなります。女性側も待っていればある程度お申し込みが期待できる状態でした。
今は逆に女性過多
ところが現在の状況は男4:女6、下手をすると男3:女7ぐらいで女性の比率が高くなっています。巷のパーティイベントなどを見ても分かると思いますが、一部の例外を除いてほとんど女性から埋まっていき、比較的早い段階で「女性の受付は終了致しました」というイベントが多いと思います。
ちなみに一部の例外と言うのは、「男性側に年収や身長、職業等の条件や制限が無いパーティやイベント」の場合は、男性のエントリーが早く、女性が集まりにくい傾向にあります・・・。非常にシビアですね・・・。
少し話がそれたので本題に戻りますが、男女の比率が逆転した事で相対的に女性へのお申し込み数は減ります。ただ、それだけで冒頭に出てきた状況になるのは考えにくいとおもいませんか?
本当の原因とは?
そうなんです!この話にはまだ続き・・・というか隠れている部分があるのです。
冒頭の話ですが、※印の部分に本来はこんなフレーズが入ります。
「女性にお申し込みが来るのは、活動期間が長いのか、いつもよく見る顔の男性ばかり。そういう男性から決まってお申し込みが来る。私からすると<誰でもいいの?>と思ってしまうし、女性にも薦めづらい。薦めても女性がOKしない事が多いです。」
これを見ると、女性にお申し込みが入らない原因がわかってくると思います。というか、入らないわけではないのです。言ってみれば
「今は待っていても自分が望むような条件の男性からお見合いのお申し込みが入る可能性が低い!」
と言うのが実際なのです。なぜこうなったのか?それは
- 「婚活」という言葉の登場と普及
が結構大きいと考えています。
今ではどこでも使われる珍しくない言葉ですが、始めて登場したのは2007年でその後急速に普及した最近の造語です。この言葉がなぜ原因かと言うと、
「この言葉の普及によって、結婚相談所やお見合いパーティ等に対する敷居がかなり低くなり、女性が積極的にお相手探しの場に参加できる環境になった」と考えられるからです。
それまでどこか
- あやしい
- 胡散臭い
- 変な人ばかりじゃないか?
などネガティブでマイナーなイメージが強かった結婚相談業界に良い変化が起きて、女性が多く参入する事となり、状況が大きく変わりました。それまで待ちの姿勢が強かった(男性が申し込んで、女性が受けるというのが暗黙の了解だった時代です)女性達のなかで、ご自身で積極的に動く女性が増えました。
そうなると、以前は
女性は登録しても、基本受身でお申し込みはしない。
↓
男性が登録されると、女性からのアプローチが無いので、自分から申し込む。
↓
女性は申し込まれた中から良い方を選ぶ。
↓
その中から決まっていく。
という構図でしたが、積極的な女性が多くなった事により
積極的な女性は誰よりも早く自分の理想の相手にアプローチする。
↓
新しく登録された条件の良い男性には申し込みが集中する。
↓
お申し込みが来た男性は、始めたばかりでよく分からないので、申し込まれた中から選ぶ。
↓
そうしてどんどん決まっていく。
↓
受身の女性には理想の相手からのお申し込みが少なくなり残っていく。
という構図に変わり、それが冒頭で話した内容につながっていきます。この10年間で間違いなく結婚相談の市場は変わりました。そして、今も変わり続けています。
もしあなたが結婚相談所を始めて、そこに入会希望の女性が来た際には、是非伝えてあげてください。
「昔とは違って待っているだけではダメ!もしあなたが希望するお相手と結婚したいと思うなら、積極的にお相手探しをして下さいね。」と。
積極的にアプローチしたからといって、必ず決まるわけではありませんが、今までの内容を見て、「これから婚活を考えているもしくは、実際に婚活している女性は、少なくとも積極的にアプローチしたほうが、希望する相手と結婚できる可能性が高くなるし、しなければ希望する相手と結婚できる可能性が昔に比べて極端に低くなってきている。」というのはわかっていただけたのではないかと思います。
まとめ
今回の相談室あるあるはいかがでしたでしょうか?参考になりましたでしょうか?
次回も実際の結婚相談所であるエピソードをどんどん紹介したいと思います。知らない人には「ふ~ん、そんなことがあるんだ」、既にお仕事されている相談所の仲人さんには「あ~、これあるある」という内容をお伝えしていきますのでお楽しみに。
[…] 前回の今昔物語「今婚活で女性に求められている姿勢とは?」では昔をこの記事を書いた2015年の10年前と定義したので、今回も10年前の時代を参考にお話したいと思います。 […]