とはいっても今回は既に題名で結論書いてしまったのですが、現在結婚相談所をしている方であれば、一度は経験しているであろう内容です。
入会希望者から問い合わせが来て、直接面談すると
- 「どんなサービスやコースがありますか?」
- 「これはどうなっていますか?」
- 「あれはどうなっていますか?」
- 「私、結婚できるでしょうか?」
- 「この前知り合いにこんなことが・・・」
- 「最近、いろいろうまくいかなくて・・・」
- 「私はどうすればいいんでしょう・・・」
と相談所のサービスの説明から、だんだんと身の上相談になっていき、親身になって相談に乗れば「入会につながるかもしれない」と思って面談開始から2時間以上かけて最後まで話を聞くと、なんだか少しスッキリした表情で、
「ありがとうございました。検討します。また相談に乗ってください!」
なんて言われて「こんだけ話してまだ検討!?ガクっ!」と肩透かしを食らうなんてことはありませんか?今回はなぜ話が長いと入会してくれない事が多いのかをお話をしたいと思います。
話が長い人はなぜ入会しないのか?
あるある事例としてはこのように「ただ話したい人」「自分の話を聞いて欲しい人」は、先輩相談室長の経験上、かなり高い確率で入会されません。ある相談所長さんの体感ですが9割方入会しない!とおっしゃっている方もいらっしゃいます。
理由は単純で「入会が主な目的では無く、誰かと話すことが目的」になっているからです。最初はなんとなく「そろそろ結婚考えなきゃな~」という漠然とした思いを持って相談所に連絡をするのですが、連絡した相談所長が親身になって話を聞いてくれると「この人(相談所長)、私の話をしっかり聞いてくれている。もっと話を聞いてもらいたい。」と勘違いしてしまいます。
意思や目的がはっきりしていないので入会する可能性も低く、この手の入会希望者につかまってしまうと本来相談室長が有効に使うべき「自会員さんを成婚に導くためのお世話の時間」が削られることになります。
ではどう対処したら良いの?
このような入会希望者への対応法としては「面談の時間をきっちり決めて、時間通りに対応する」のが得策です。問い合わせを受けた時点で話が長いか短いかと言うのは正直判断できませんので、最初に「相談や説明は1時間前後になります」と事前に目安の時間を伝えておき、時間が来たら「一通りサービス内容は説明致しましたので、次は気持ちがほぼ固まった時にいらして下さい。」とか「申し訳ありませんが次がありますので、本日はここまでとなります」と言う形で話を終わらせるのが一番です。
逆に言うとこれぐらいして「やっぱりお世話になりたい」という強い気持ちが生まれない方は、いつまで経っても入会には至りません。こういう自分でなかなか決められない方を説得して入会させると、活動中も自分で積極的な活動をしない傾向があり、結果にもつながりづらい為、いざ結果が出ないと
「思うように結果が出ないのでやめたい。あなたが入会しろって言ったから入会したのに。最初言っていたのと全然違う。私の本意ではなかったのでお金を返してください。」
などと人のせいにして相談室側を責め、トラブルになりやすい傾向にあります。
もちろん、話の内容が建設的であったり、説明仕切れなかったサービス内容を説明するために時間が多少長引くのは問題ありません。ただし、取り留めの無い相談を延々と受け続けるのは優しい対応の様に見えますが、実は得策ではありません。先ほど言った「時間の浪費」と「相手に勘違いをさせてしまう」という2つの弊害があります。
先輩相談所長の経験上、この手の入会希望者はどれだけ相談に乗っても入会する確率はかなり低いので、取り留めの無い話をする方には心を鬼にして時間で区切ることをオススメします。
今までお話した内容とは逆に、実際に入会される方というのは、大体相談や説明を聞きに来ると15分前後で「入ります」と入会契約をされることが多いそうです。
「逆に何でそんなに早いの?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、これはまた別の機会に「現代の結婚相談所集客事情(仮)」としてお伝えしたいと思います。
まとめ
今回の相談室あるあるはいかがでしたでしょうか?参考になりましたでしょうか?
次回も実際の結婚相談所であるエピソードをどんどん紹介したいと思います。知らない人には「ふ~ん、そんなことがあるんだ~」、既にお仕事をされている相談所の仲人さんには「あ~、これあるある」という内容をお伝えしていきますのでお楽しみに。
[…] 相談所あるある:話が長い入会希望者は入会しない!その理由とは?(入会面談編) […]