結婚相談所は小資金で開業できる上に資格なども必要ないため、始めようと思えば誰にでも始められます。
ただしそれは「始めるだけなら」という話。会員を募集し、成婚の実績を積み、軌道に乗せるにはやはり地道な努力や工夫が不可欠です。
そこで今回は結婚相談所を開業する前に押さえておきたい効果的な集客方法やPRポイントをお伝えします。
広告費を使うよりも自分で積極的にPRする。
当たり前の話ですが、開業当初は誰しも実績がありません。開業を検討する方から「全く経験がないのでどうやって集客したらいいですか?やはり広告を出すべきですか?」という質問をよく頂きますが、会員のいない初期の段階から高額な費用をかけて広告を出して仮に問い合わせがきたとしても実績がないと分かるとなかなか入会に繋がりにくいのが現実です。
それよりもまずはあなたのことを直接知ってもらえる機会を設けたり、出掛けて行ったりするのがおすすめです。顔の見えない広告よりも直接会うことであなたの人柄や結婚相談にかける熱意が伝われば、入会や紹介に繋がりやすくなります。
では、具体的に何をすればいいのか。まずはこれまでの人脈を掘り起こします。そして結婚相談所を開業したことを知らせましょう。「知り合いを巻き込んで商売をするなんて嫌われる。」なんて声も耳にしますが、それは無理に勧めようとするから嫌われるのであって、開業のお知らせをしただけで嫌がる人はほとんどいません。そして、開業のお知らせを受けて詳しく聞いてきた人には丁寧に説明をした上で「婚活したい人がいたら紹介して下さい。」とお願いすればいいのです。
また、人脈を広げるという意味では異業種交流会に参加したり、近隣の商店などにちらしを置かせてもらうようにお願いして回ったり、積極的に外に出てPRするのも有効です。これなら知り合いには話しにくい方でも取り組みやすいですね。「人脈がないから…」「売り込むのが苦手だから…」という方もいると思いますが、待っているだけでは問い合わせに繋がりません。
たくさん集客しない。
事業を軌道に乗せるためには早く多くのお客様を獲得しなくては…と思いがちですが結婚相談所の場合、それは必ずしも当てはまりません。何故なら結婚相談所は商品を販売するような仕事ではないからです。結婚相談所の“商品”は『会員様の相談に乗ったり、アドバイスをしたりして、ご成婚までお世話をする』こと。きめ細やかにお世話をすることで会員様の満足度が上がりますし、成婚に繋がればそれだけ実績と収益を上げることができます。そして、成婚実績を上げられたことが自信に繋がり、これから先の集客や会員様へのカウンセリングにいい影響を与えます。
逆に会員数を増やすことだけにとらわれてしまうとお世話どころではなくなり、せっかく入会して頂いた会員様の満足度は下がり、中途解約やクレームに繋がるリスクが増えます。経験を積めば一人でも30~50名程度のお世話ができるようになりますが、まずは少人数のお世話をじっくりすることをおすすめします。自分一人で何人のお世話ができるか考えてみましょう。
SNSを上手に活用する。
多くの結婚カウンセラーは結婚相談所のホームページの他にブログやFacebookなどSNSのアカウントを持っています。ブログやFacebookであれば自分らしい表現がしやすいですし、画像なども簡単にアップできるので、日々の出来事などはホームページよりもSNSの方が更新しやすいです。
そして、婚活をしている世代の多くは30~40代くらいのインターネットに明るい世代ですから、そんな世代の方々に訴求するにはSNSが有効です。まだ会員のお世話をしたことがなくても婚活応援のようなブログなら書けそうですよね。ブログは記事数が多い方が読まれる機会が増えますので、結婚相談所の開業を考えているならまずはブログだけでも始めて、記事を書き溜めておくと実際に開業したときにきっと役立ちますよ。
会員様とのご縁を大切に。
結婚相談所の役割は会員様を成婚までお世話することですが、差支えがなければ成婚退会後も元会員様とのご縁が途切れない程度にお付き合いを続けることもおすすめです。年賀状や暑中見舞いなどの挨拶状を送ったり、お子さんが生まれた際にはお祝いを贈ったり、そんなやりとりの中で聞いた話を現在婚活中の会員様に話してあげるのも婚活の励みになります。
また、結婚して幸せに暮らしていると身近な人が独身でいるのが気になるものです。そんなときには紹介してもらうようにお願いしておきましょう。あなたの結婚相談所で幸せな結婚を手に入れた方からの紹介はどんな広告よりも効果的です。長年安定した経営をしている結婚相談所の中には元会員様などからの口コミや紹介が中心で広告費はほとんどかけていないところもあるほどです。
まとめ
結婚相談所は意外と地味な仕事です。ただ、コツコツと努力と実績を積み重ねていけばその分結果がついてくる仕事でもあります。この地道さが厚い信頼を生み、継続する力に繋がることでしょう。参考にしてみて下さい。
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