開業資金も手ごろで、物販でないため在庫リスクもなく、大きな設備投資も必要が無い、低リスクで開業しやすいお仕事として注目を集める「結婚相談所」。
しかし開業したはいいけれど「なかなか思ったように行かない」と実際に悩まれる方もいらっしゃると思います。こちらの記事をお読みになるということは、既に開業されて間もない方か、もしくは結婚相談所の新規開業・開設に興味をお持ちの方であると思いますので、今回は結婚相談所を新規開業・開設しようと思った際に、そうならないように実際にあった事例を元にして「開設時にこれはやってはいけない」という3つの主なNG事例をお伝え致します。
▼目次
3.身の回りに「独身が多い」「よく相談される」という理由で「これは儲かる」と思って開業する。
1.開業資金を出し合って共同経営する。
これはかなりの高確率で事業を分割する事になります。最初は仲もよく、加盟金も二人で分け合えて負担が少なくなり、仕事も協力して出来るということで、二名もしくはそれ以上で集まって始められる方がいますが、あることに注意しないと途中で必ずといっていいほど方向性の違いが露見し、それぞれ別の相談所を立ち上げることになります。折半の共同出資の場合、相談室の権利が1つなので、お互いの方針が別れた時には揉め事になるのです。
これを避けるためには、複数のメンバーで始める場合
- 出資比率を半々にせず、雇用関係や主従関係をハッキリさせる。
- 加盟金は代表者になる方が一人でもしくは一番多い比率で払う。(可能な限り全額払う)
- 代表者が経理(お金)の管理・確認すること。(他の方に任せきりにしない)
この3つをする事でトラブルになりにくくなります。
さらに
- それぞれの仕事内容、役割分担をきっちり分けて、互いの業務に過度な干渉をしない。
※ただし、お互いを信頼し、協力は惜しまないこと。
など、それぞれの立場や役割をハッキリさせて、その上で協力して仕事をしていけば円滑にビジネスを進めていけるのです。
簡単ですが、筆者が実際に見てきた事例を参照にしたNG事例、好事例もお伝えします。
★NG事例:
- それぞれの担当が独自の考え方を持ち、相談所としての在り方が定まっていない状態で相談室運営を行う。
- それぞれが担当の会員を持ち、入会からお世話・集金などをそれぞれが行う。
- 同じ相談所内で意思決定やお金の流れが複数存在するが、互いの状況を把握していない。
☆好事例:
- 相談所としての在り方が1つ決まっている上で、お一人はカウンセリングや入会営業をメイン、お一人はお見合いの日時調整などの事務作業や経理をメインで行う。
- それぞれの得意分野を対応し、一方が対応できない状況の場合は、それぞれがサブとして動く。
- 相談所の口座は一元管理し、各自がいつでも確認できる状態にしたうえで、売り上げから経費を引いた利益を3(自分):3(共同経営者):4(相談所プール分)に分けるなど、配分をきっちり決めている。
2.事務所や広告などに費用をかけてしまう。
結婚相談所の開業・開設当初は気合が入っており、ついつい事務所をきれいに見せたい!人が来てほしいから広告を出したい!と思ってしまいがちです。一見すると「良いのでは?」と思われるかもしれませんが、そうでも無いのです。個人事業主として結婚相談所を始められる場合、最初からあまり費用をかけるのは得策ではありません。
開業・開設当初はそこまで急激に問い合わせがあるわけではありませんので、入会希望者への対応は自宅の接客スペースで十分対応できます。自宅に他人を入れることにかなり抵抗があるということであれば、近隣のホテルのラウンジや喫茶店を活用しても良いです。慣れて信頼関係が築ければご自宅でも対応できる可能性は上がると思います。
また、広告も開業・開設直後は自社のwebサイトを作成するぐらいが望ましいです。そのほかの広告はあまりお勧めしておりません。
結婚相談所に求められるものは、「信頼」「経験」「実績」です。相談室としてどれぐらいの期間お仕事をされていて、実際にどれぐらい成婚を出しているのか?等々が入会希望の方にとっては気になるところ。開業間もない相談室にはそれがまだ無い状態ですので、その段階で広告を出しても「自分は始めたばかりですよ!まだ実績がでていないですよ!」とご自身の不利な部分を、お金をかけてアピールしているようなものです。
さらに広告を出せば、資本力のある大手の相談所や実績のあるベテラン営業所と比べられる事になり、そこで実績のない新人相談室が選ばれる可能性はかなり低いと考えます。
結婚相談所を開業・開設して間もない頃に事務所の家賃や広告費など必要以上に費用を使うと、それが負担になって利益を圧迫してしまい、「ぜんぜん儲からないし、お客さんもこないから止めよう」と悪循環に陥ってしまいます。
では、どのように集客をすればよい?というのは、また別の記事に載せることとして、開業時はなるべく費用をかけずに今あるものを有効活用して、業務の習得や他の相談所の方と交流して情報収集するなど、ご自身の相談所としての経験、実績作りに専念された方が後々成功に繋がりやすいです。
3.身の回りに「独身が多い」「よく相談される」という理由で「これは儲かる」と思って開業する。
あなたが身の回りの独身の方に「結婚相談所を開業しようと思っているけど興味ある?」と聞いたとき、おそらくほとんどの方が興味を持って好意的に話を聞いてくれると思います。
また、開業希望者のなかには身の回りの独身の方に「いい人紹介してくれない?」とよく相談される方もいらっしゃるのではないでしょうか?日々そういう環境にいると、「ひょっとしてこれは仕事としてすれば儲かるのではないか?」と考えて結婚相談所の開業・開設を検討される方がいらっしゃいます。
ただ、これも注意が必要です。結婚相談所を始めた際、あなたの話に興味があったり、あなたに紹介を求めてくる方達が必ず入会するとは限らないからです。
特に先輩の相談所からは「独身者の方にお声がけした際、相談所を始める前はかなり興味がありそうだったのに、いざ業を始めると急に温度が下がって“まあ機会があればそのうち”と入会に繋がらない」という話を伺います。また、よくよく聞くとその独身者さん、実は既に別の婚活サービス(マッチングアプリや別の結婚相談所)に登録されていて結局入会に至らなかった、なんてこともよくある話です。
「身の周りに独身の方が多いので、その方たちを結婚させたい」というお仕事を始める動機としてはよいと思うのですが、「身の周りに独身の方が多いので、それだから儲かるだろう」という考え方だと思ったような活動が出来ず、すぐ休業してしまったたりする場合もあります。
身の周りの方は、大事な入会者候補であるのは間違いないのですし、現に最初のお客さんは知人や友人という方も少なくありません。ただ。過度な期待はせず「入会すればいいな」ぐらいの気持ちで考えると良いです。
まとめ
以上が3つの主なNG事例です。いかがでしたでしょうか?
これだけ見ると、少し開業に不安を覚えるかもしれませんが、とはいえ低リスク低投資で事業が始められて、個人やご夫婦で始められるにはぴったりのお仕事だと思います。上記の点に注意して、結婚相談所の開業・開設をご検討下さい。
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[…] りの負担になりますので、「事務所」ではなく「接客スペース」とお伝えしております。(こちらは別記事の結婚相談所開業時にやらない方が良い、3つの事でもお伝えしております。) […]