ビジネスをはじめるためにはある程度の開業資金や初期費用が必要であり、継続するためにはランニングコストも発生します。それは婚活ビジネスも同様ですが、いったい開業資金やランニングコストはどれくらい必要になるのでしょうか?
今回は結婚相談所を開業する際の資金や、経営し続けるために必要なランニングコストについて考えてみましょう。
▼目次
婚活ビジネスの初期費用に必要となる資金は?
↳開業資金(初期投資費用)の内訳と相場
↳パソコンや事務用品の準備
婚活ビジネスのランニングコストの内訳と相場
↳事務所・オフィスのテナント料や家賃や通信費など
↳広告宣伝費
↳システム利用料
婚活ビジネスの開業資金と他業種の開業資金の比較
↳諸経費は安く抑えることが成功のポイント!
婚活ビジネスの初期費用に必要となる資金は?
まずは婚活ビジネス、具体的には結婚相談所を開業するための初期費用と、カウンセラーや仲人として活動していくために必要なランニングコストについて解説します。
開業資金(初期投資費用)の内訳と相場
結婚相談所を開業するためには大きく分けて「連盟への加盟金」と「HP作成費用、名刺、パソコンや事務用品などの備品代」という2種類の資金が必要です。それぞれ見ていきましょう。
連盟への加盟金
連盟とは全国各地の結婚相談所を束ねていて、開業支援や結婚カウンセラー・仲人の活動サポートを行っている組織です。独自の経営ノウハウを蓄積しているので、婚活ビジネスが未経験の方、個人事業主としてはじめて独立される方、経営経験がない方でも、結婚相談所を開業して結婚カウンセラー・仲人として活躍することができます。
加盟相談所に登録されている会員情報もデータベースとして蓄積・共有しているので、会員数が少ない開業したての結婚相談所であっても、会員さんにお相手を紹介することが可能です。
連盟への加盟金の価格帯は0~300万円と幅広く、連盟組織によって大きく差があります。相場は60~80万前後です。
連盟への加盟は必須ではありません。連盟に加盟せずに運営している結婚相談所もありますが、先述のようにノウハウと会員情報が使える、開業や活動のサポートが受けられる、連盟の看板が使えるといったように、多数のメリットがあります。特に未経験の方は加盟した上で開業されるのがおすすめです。
パソコンや事務用品の準備
結婚相談所を運営するためには事務処理や会員情報を閲覧するためのパソコンやプリンター、会員さんと連絡を取り合う携帯電話、その他机やイスといったオフィス家具など、いわゆる事務用品が必要となります。
パソコン(最近はタブレットも持ち運びできて好評です)は相場が5~20万円、プリンターは1~5万円、携帯電話はスマホなら端末代が5万円、オフィス家具はトータルで5万円くらいが相場と言えるでしょう。
ただし、これらは新調する必要はありません。専用のものやハイスペックなものを使わなければいけないということはないので、今お持ちのパソコンや携帯電話でも十分結婚カウンセラーや仲人として活動できます。極端な話、ご自宅のリビングでお手持ちのノートパソコンを使うというスタイルでも問題ありません。
すでに環境が揃っているのであれば、事務用品に関しては初期費用0円となります。
婚活ビジネスのランニングコストの内訳と相場
続いては結婚相談所を維持して、結婚カウンセラー・仲人として仕事をし続けるために必要なランニングコストについて見ていきましょう。
事務所・オフィスのテナント料や家賃や通信費など
事務所やオフィスを借りて運営する場合は月々のテナント料や家賃が必要です。個人で開業するのであれば賃貸アパートやマンションを事務所として使うこともできます。相場は物件によって大きく異なりますが、3~10万円ほどです。
インターネットを使うためのプロバイダー料金や携帯電話の通信費も負担しなければいけません。インターネットのプロバイダー料金は4,000~1万円、携帯電話は8,000~1万円ほどが相場です。ただし、近年では格安SIMも充実していて、携帯電話料金に関しては半額以下に節約できることもあります。
いずれも、パソコンや事務用品の初期費用と同様、削減することが可能です。たとえば持ち家があり、自宅で結婚相談所を開業するのであれば、家賃やテナント料は必要ありません。
インターネットや携帯電話も今使っているものでOKです。ただし、開業後に仕事で電話をする回数も増えるかと思いますので、通話料金は今よりも増える可能性があります。
広告宣伝費
結婚相談所を開業したら、会員を獲得するために広告を打ったり宣伝をしたりしなければいけません。具体的にはホームページやチラシの作成費用、フリーペーパーの掲載料やインターネット広告の費用などが挙げられます。
ただし、開業直後に大々的に広告を打って集客する必要はありません。知人の紹介や無料ブログの活用などで集客に成功される方も多くいらっしゃいます。チラシも自分で作って印刷すれば、必要なのは紙代とプリンターのランニングコストくらい。意外と、知人の紹介やブログ、飲食店などに置いてもらうチラシなどで事業として成立するだけの会員数を集められるものです。
大規模な法人として開業するなどのケース以外では、いかにお金をかけずに会員さんを集客するかを考えましょう。
広告費はかけようと思えばいくらでもかけられるのですが、チラシの場合は数千円~、インターネット広告なども数千円単位からではじめられます。
システム利用料
連盟に加盟するのであれば、毎月連盟に支払う料金も発生します。主に会員情報を閲覧するためのシステム維持に使われる費用で、「システム利用料」あるいは「月会費」という名目となります。相場は5,000~2万円程度です。
婚活ビジネスの開業資金と他業種の開業資金の比較
婚活ビジネスをはじめる際の開業資金の費用感をだいたい掴めたと思います。
実は結婚相談所は他業種と比較しても大幅に低コストで開業することが可能なお仕事です!
下表でビジネスとして人気が高いリラクゼーション、学習塾、買取業の開業資金と婚活ビジネスの開業資金を比較してみました。
婚活ビジネスが他業種と比較してもかなり低コストで開業できることがおわかりいただけるかと思います。
その理由としてまず挙げられるのが、設備投資や仕入れです。たとえば、リラクゼーション業の場合は施術機器やベッドなど、学習塾であれば机やイス、黒板などの設備を揃えなければいけません。買取業に関しては仕入れを行う資金も必要です。他業種では大掛かりな初期投資をしなければいけないので、どうしても開業資金が高くなってしまいます。
結婚相談所であれば前述のとおり、必要な設備といえばパソコンと事務用品くらい。それも、今まで使っていたものをそのまま利用すれば、費用がかかることはありません。
加えて他業種では「フランチャイズ」という制度もコストがかかる要因となっています。フランチャイズとは本部となる企業がブランドやノウハウ、商品を使う権利を与える代わりに、売上の一定割合をロイヤリティとして納めさせる仕組みです。売上の8~10%以上の金額をロイヤリティとして納めなければいけないので、どうしてもオーナーの収益が少なくなってしまいます。
婚活ビジネスの連盟制度はフランチャイズと似て異なるものです。支払う必要があるのは、先ほどご説明したデーター利用料のみ。定額制なので、ロイヤリティのように売上に応じて負担が大きくなることはありません。
「設備投資や仕入れが不要」「フランチャイズではない」。この2点が、婚活ビジネスが他業種よりも低コストで開業できる理由です。
諸経費は安く抑えることが成功のポイント!
諸経費が高ければその分売上を出す必要があります。赤字になってしまうと、結婚相談所を廃業しなければいけません。
結婚カウンセラーや仲人として結果を出して、結婚相談所を安定して経営してくためには、まずは開業資金やランニングコストを低く抑えつつ、ご自身でスキルを磨いてサービスの質を上げることが第一優先です。広告を大々的に打って宣伝して規模を大きくする、良い事務所を借りるのは、それからでも遅くありません。
まずは、今回の記事でご紹介したポイントを参考にしていただき、費用を抑えながら実績と経験を積んでいきましょう。
まとめ
婚活ビジネスは他業種と比較して圧倒的に少ない開業資金ではじめることが可能。ランニングコストも低いので、安定的な経営もしやすいです。低リスクではじめられて、ご自身の結婚カウンセラーや仲人としてのスキルを磨けば大きなリターンを得られるのが、婚活ビジネスの魅力と言えます。
ただし、はじめて結婚相談所を開業するなら、開業・経営支援が受けられて会員情報が利用できる連盟組織に加盟するのをおすすめします。NNR(日本仲人連盟)は加盟金、月会費とも他社と比べて安いため、低リスクで婚活ビジネスを始められます。加えて、開業から日々の経営まで充実したサポート体制があります。
興味がありましたら、ぜひ資料請求や無料説明会にご参加ください。