「人は見た目が9割」。一度は聞いたことがある言葉です。第一印象が悪くては、いくら魅力的なバックグラウンドがあったとしてもお見合いやマッチングには繋がりません。異性から興味を持っていただくために、プロフィール写真を上手に撮影する必要があります。
そこで今回は、撮影に慣れていなくても劇的に良い写真を撮れる撮影方法をご紹介します。
婚活におけるプロフィールは、名刺のようなものです。いかに自分のバックグラウンドや人柄を知りたいと思ってもらえるかが重要となってきます。プロフィールの中で、最初に目が行くところが写真。素敵な写真だとしっかりとプロフィールにも目を通してもらえるようになるので、最もと言っても過言ではないくらい写真は重要です。しかし、いざカメラを向けられるとどうしたらいいのか分からない、恥ずかしい、どんな画角で撮ったらいいのか分からない、と疑問点が浮上してきます。
あれこれ考えてしまいがちですが、写真に必要なポイントは男女ともに同じなんです。それが【雰囲気】。そんな雰囲気美男・美女を写真に投影するコツを、2021ミス・ジャパンにも出場する現役モデルの菊入美月さんに伺いました!
きものコンテスト準クイーン
菊入美月さん
自分を魅せることを生業とする現役モデルさんが取り入れているテクニックを、会員様のプロフィール撮影のポイントとして活用してみてはいかがでしょうか。
1)自然な笑顔を引き出すために撮影中もポジティブなお声がけとスマイルの練習を!
実際お会いした時よりも怖そうなお写真に仕上がってしまう事はありませんか?その原因の殆どは「笑顔」にあります。写真を撮られていると意識をした瞬間、顔の筋肉が強張ってしまいぎこちない笑顔になってしまいます。
特に男性はお写真を撮る機会が少ないため、口角の筋肉が弱い方も多いです。特に今はマスク生活で笑うことが少ないので尚更。そこで、撮影の前に鏡の前で笑顔の練習をして頂きましょう。男性は真顔のお写真が良いと思っている方もいらっしゃるのですが、怖いだけです(笑)。大笑いする必要はありませんので、やさしさ、包容力などを感じていただけるよう、にこやかな表情がオススメです。
口角を意識してどのくらい力を入れると笑えるかを確認して感覚をつかみます。お化粧をしていなければ頬をぐるぐるとマッサージして筋肉の緊張をほぐしておくと良いでしょう。
そして撮影中はお声がけが重要となってきます。楽しくもない、面白くない状況で笑って!と言われても自然な笑顔は引き出せません。
「未来の奥様、旦那様をレンズの向こうに想像してみて」
「とっても素敵な笑顔!お可愛らしくていらっしゃいます、かっこよく撮影出来ていますよ!」
とポジティブなお声がけで緊張をほぐし、現場の雰囲気を和らげましょう。実際、雑誌の撮影ではスタッフさんが1ポーズ毎にこうしたお声がけをしています。プロですらポジティブフィードバックが必要。是非躊躇わずに素敵だな、と感じたところを声に出して笑顔を引き出してください。
2)服装はなるべく明るい色、自然光を取り入れて!
- 顔の色が暗く映って気難しい雰囲気に見える
- クマが濃く出てしまって疲れた顔に見えてしまう
- しわがくっきり出てしまって実際よりも老けて見える
写真を撮るときに、どうしても浮上する問題です。こうした問題を少しでも解消するためには「白に近い明るい色のトップスを着る」「自然光の活用」この2つがポイントとなります。
まずトップスに関して。写真館などで撮影した時を想像してみて下さい。スタジオの中は壁も床も白いイメージがありませんか?これがいわゆる「レフ版効果」と言われるものです。
白いトップスに光が反射して映る事で肌がワントーン明るくなり、暗く見えてしまう問題やしわの悩みを解決します。
次に「自然光の活動」について。最近よくイエローベース、ブルーベースといった言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。油絵で人間の肌を表現する際、青や赤といった皮膚の下にある血管の色も混ぜて色を調合します。このことから、人間の肌は様々な色が混ざり合って成り立っていることがご理解頂けると思います。
そのため、使用しているライトによっても強く当たる色味によって、電球色であれば黄色が強く、昼白色であれば青白く映ってしまいます。クマが強く見えてしまったり、顔色が悪く見えてしまう問題の原因となります。その解決策となるのが「自然光」。自然光は昔理科の実験で三角プリズムを使った時の様に様々な色がバランスよく配分されています。そのため、色味を調整する働きがあり顔色を整えてくれます。透明感のある健康的な肌で雰囲気アップを図りましょう。
3)ポージングのポイントは「手」と「姿勢」
品がある、と感じるポイントの1つは所作です。写真は動かないのにどうやって所作の美しさを表現するの?答えは「手」にあります。
【女性の撮影】
「お辞儀手」と言われるおへその前で手を重ねる定番のポーズ。女性はお辞儀手で撮影した経験をお持ちの方が多いのではないでしょうか。この手の重ね方にもポイントがあります。
女性の撮影では左手の薬指・中指・親指で右手の中指をつまむように重ねて下さい。左手の小指から右手の指先が飛び出さない事で指を長く見せる事、つまむことで中指が自然な弧を描き女性的な柔らかさを表現できることが狙いです。つまみつつも指はそろえるようにしましょう。
【男性の撮影】
男性はよく握りこぶしを作るかと思います。その際は卵を優しく包むようにして力みすぎないことで、手が大きく見え男らしさを表現できます。
いくら手元が美しくても、姿勢が悪くては良い雰囲気は醸成されません。耳・肩・踵が一直線に結べるか確認しましょう。両手を背中の後ろで組んで手をそのまま降ろします。そうすることで肩甲骨が動いて胸が開くため、自然に胸を張る事が出来ます。指先と姿勢を意識して撮影を行いましょう。
4)カメラ位置
女性と男性で最も違うポイントそれがカメラの位置です。位置に注目するだけで「女性らしい可愛らしさ」「男性らしい格好良さ」という雰囲気を引き出してくれます。この“らしさ”を引き出すうえでポイントになってくるのが目線と顎の高さです。
まずは女性について。目線は目よりも頭一つ分上から。カメラマンさんに、台に乗ったり腕を上に伸ばしていただくなどして撮影しましょう。顎を少し引いて小顔効果を出すことで、柔らかい雰囲気や可愛らしさを引き出し、男性の目線を引き付けるお写真に近づくはずです。顎を引きすぎると目がにらんだように見えてしまうため注意です。
一方男性は、目線の位置にカメラを置き数ミリ程度顎を上げます。そうすることで男性としての頼もしさが表現できます。顎を上げすぎると威張って見えてしまうため注意しましょう。
5)顔の向きと肩の使い方
最後に顔の向きと肩の使い方についてです。顔は殆どの方が左右対称ではありません。それは物を嚙むときに右ばかり使っていたり、肘をつくときどちらかの顎ばっかりを支えてしまったりと、癖によって歪みが生じてしまうからです。少しでもお顔をよく見せるために顔を左右に少し振り分け撮影すると良いでしょう。ポイントとしては上記の1~4をクリアして後はシャッターを押すだけの状態にしてから、顔全体を意識して動かすのではなく鼻先から少しずつ動かすことです。「少し」や「ちょっと」と指示を出すよりも「1㎝ほど」や「㎜単位」で指示することで会員様にも負担なく調整が出来ます。
さらにここで右向きであれば左肩、左向きであれば右肩をこぶし一つ分下げてみましょう。そうすることで首が長く映り顔に注目を集めることができます。
成婚率を上げるプロフィール写真の雰囲気作りのポイントをお話しして参りました。いかがでしたでしょうか。
通常雑誌や宣材写真に用いられているお写真は、100枚撮って1枚採用出来る写真が撮れるか否かです。数枚の中で、マッチング率を上げるプロフィール写真を撮影するためには、必要最低限押さえておきたいポイントです。難しく考えすぎずまずは1つ1つの項目を実践してみてください。会員様の雰囲気を良くするだけでなく、ホスピタリティにも繋がって来るはずです。
今回お話を伺った菊入美月さんは、厳しい予選を勝ち抜き2021ミス・ジャパンの本選に出場する他、2019年きものコンテスト準クイーンなど、多彩な活躍を見せる現役モデルさんです。インスタからはHOTな情報も発信しています。ぜひ、ご覧ください!
https://www.instagram.com/miiko_kikuchan/?hl=ja