婚活ブームにともなって結婚相談所を開業される方やビジネスとして婚活パーティーを開催される方も増えてきています。
他のビジネスよりも始めやすくて、まだまだ伸びしろがある業界なので、始めるなら今がチャンス。
今回は婚活ビジネスの始め方をわかりやすく説明します。
▼目次
副業や、自宅で開業する方も!婚活ビジネスってどんなビジネス?
↳結婚相談所ビジネス
↳結婚相談所の収益の仕組み
↳結婚相談所ビジネスのメリット・デメリット
↳婚活パーティービジネス
↳婚活パーティーの収益の仕組み
↳婚活パーティービジネスのメリット・デメリット
婚活ビジネスを始めるのに必要な準備
↳起業資金の準備
↳マーケットリサーチ
↳競合調査
↳事務所の準備
↳集客ツールの選定
副業や、自宅で開業する方も!婚活ビジネスってどんなビジネス?
婚活ビジネスには「結婚相談所ビジネス」と「婚活パーティービジネス」の2種類があります。
今、「働き方改革」として副業や在宅ワークが注目されていますが、婚活ビジネスならそういった働き方も可能です。
まずはそれぞれの仕組みを見ていきましょう。
結婚相談所ビジネス
結婚相談所は会員さんの婚活をサポートして成婚まで導くサービスです、具体的にはプロフィールの作成・添削、相手の紹介、お見合いのセッティング、交際・プロポーズのフォローなどが挙げられます。
出会いが少ない、あるいは結婚までなかなかたどり着けないと感じている会員さんをきめ細かくサポートしながら、結婚という目標まで二人三脚で歩んでいきます。
結婚相談所の収益の仕組み
会員さんが支払う入会金や登録料、月会費、お見合いのセッティング料、成婚料などが結婚相談所の収益源です。
特に婚約が成立したときに支払われる成婚料は成果報酬であり、最も大きな収益の柱と言えます。
会員数が多ければ多いほど入会金や月会費などの収入が増え、会員さんが成婚に至れば、成婚料が入ります。
したがって、結婚相談所が収益を拡大させるためには「いかに会員を獲得していくか」「いかに成婚率をアップさせていくか」ということが非常に重要なのです。
結婚相談所ビジネスのメリット・デメリット
結婚相談所のメリットとしては粗利率が高いことが挙げられます。
飲食店や小売店などは商品を提供するために設備投資や仕入れを行わなければいけません。
結婚相談所の商品はカウンセラー・仲人のサービスですので、設備投資や仕入れは不要。
HPとパソコンや携帯電話があれば始められます。
経営者自身がカウンセラーや仲人を勤めれば元手もかかりません。
場所と時間に縛られないというのもメリットと言えます。
先程もご説明したとおり、大掛かりな設備は必要ないので自宅でも開業可能です。
会員さんとの打ち合わせなどもご自分の都合に合わせてスケジュールを組み、喫茶店などで行うこともできます。
デメリットとしては会員を獲得し、成婚に至らないと収入がないということです。
冒頭でもお話したとおり、会員さんが支払う会費や成婚料が利益となるので、会員が獲得できなかったら収入はありません。
また、利益の中でも成婚料が大きな割合を占めるので、会員がいたとしても成婚率が低いとなると大きな収入は見込めないでしょう。
しかし、お客さんがいないと収入が得られないのは他のビジネスも同じです。
婚活パーティービジネス
婚活パーティーを開催して独身の男女に出会いの場を提供します。
パーティーの企画、参加者の募集や会場のセッティング、当日の運営が主な仕事です。
パーティーを企画して盛り上げることが好きな方はやりがいを感じられるでしょう。
婚活パーティーの収益の仕組み
婚活パーティーの参加者が支払う会費が主な収入源です。
参加者から徴収した参加費から会場の使用料や飲食代などの経費を差し引いたものが利益となります。
婚活パーティービジネスのメリット・デメリット
婚活ブームの折、婚活パーティーも大人気です。
参加者にとっては結婚相談所に入会するよりもハードルが低いため、声をかけられる顧客のターゲット層が広い事がメリット。
結婚相談所が集客の手段として婚活パーティーを開催しているケースも多いです。
一方で結婚相談所よりも利益率が低いのがデメリットと言えます。
婚活パーティーを開催するためには会場費や飲食代あるいは広告費などの経費が必要です。
徴収した参加費から経費を支払うとほとんど手元に残らなかったということもあり得ます。
婚活ビジネスを始めるのに必要な準備
婚活ビジネスを始める際にはさまざまな準備が必要です。
ここでやり方を間違えるとせっかく開業してもうまくいかない可能性も。
ここからは、婚活ビジネスを始める前に準備しておきたいことを順序立てて解説します。
起業資金の準備
結婚相談所は他の業種と比較すると経費がかからないビジネスモデルではありますが、それでも経費が全くかからないかと言えばそうではありません。
パソコンや携帯電話・スマホ、インターネット回線、事務用品など、それなりの備品を揃える必要があります(ただし、これらのものは今現在使っているものでも問題ありません)。
他にも広告費や物件を借りて運営するなら事務所の家賃、連盟組織に加入するなら加盟金や月会費なども必要です。
こうした経費を支払えるだけの開業資金は用意しておきましょう。
加えて、本業として独立開業するのであれば生活費も確保しておく必要があります。
何でもそうですが、最初からうまくいくとは限りません。
婚活ビジネスが起動に乗るまでは十分な収入を得られないことも考えられます。
たとえ収入がなくても数カ月は生活できるだけの資金を準備しておいたほうが良いでしょう。
これは婚活ビジネスに限った話ではありません。
どんな業種であれ、独立する際にはリスクに備えておく必要があります。
マーケットリサーチ
売れる仕組みを考える際、価格 (Price)、商品(Product)、プロモーション (Promotion)、流通 (Place)を考えると効果的であると、広く知られています。いわゆる「マーケティングの4P」です。結婚相談所の場合、「物」を売買するわけではありませんので、「流通 (Place)」を考える必要性は希薄ですが、価格や、自分の結婚相談所をどのように見せるか考えることは重要です。
そのためにも、開業する前には必ずマーケット(市場)をリサーチし、その上でビジネスの方向性を考えましょう。
まずは「どこに開業するか」「どの地域を活動エリアにするか」「どんな年齢層・職業・年収の人をターゲットにするか」という構想を考えてみてください。
その上で、実際にマーケットを調査してみましょう。
たとえばオフィス街に近い駅前に開業すれば、仕事をバリバリしていて出会いの機会がなかなかない独身女性がターゲットになるかもしれません。
郊外の住宅街だと、持ち家があるバツイチの男性がねらい目かもしれません。
実際に婚活パーティーやセミナーなどに参加してみて客層を見てみるのも良いでしょう。インターネットを使って、同じエリアで既に開業している結婚相談所の料金やサービス内容もチェックしてください。
地域によってターゲット層は変わってくるものです。その地域独特の結婚感もあるかもしれません。
マーケットリサーチをして「どんなサービスのニーズが高いのか」という仮説を立てましょう。
競合調査
マーケットリサーチと同時に競合も調査しましょう。
ネットで「結婚相談所+地域名」「婚活パーティー+地域名」というようなキーワードで検索すれば容易に出てくるかと思います。
競合のホームページを見て、そこがどんな結婚相談所なのかを調べてみてください。
具体的には「価格」「サービスの内容」「結婚相談所の特徴・売り」「集客の方法」「活動エリア」「会員の属性(年齢や職業など)」を見てみると良いでしょう。
周りにどんな結婚相談所があるのかを把握した上で、ご自分の結婚相談所が何を売りにしていくべきかを考えてください。
一例ですがライバルが「20~30代」をターゲットとしているなら、自分は「50代~60代」に特化することで差別化が図れるかもしれません。
マーケットリサーチと競合調査を行うことで、ご自分のビジネスの形が見えてくるかと思います。
事務所の準備
ビジネスの方向性が決まったら、いよいよ事務所の準備です。
ご自宅で開業されるのであればさほど準備も必要ないでしょう。
パソコンや事務用品など必要なものを買い揃えるくらいです。
ご自宅が不便な立地にある、事務所にするには抵抗があるという理由で物件を借りる方もいらっしゃるかと思います。
結婚相談所の場合は大掛かりな事業用の物件を借りる必要はありません。
賃貸マンションの一室でも十分運営可能です。
最近普及してきたレンタルオフィスでも問題ありません。
集客ツールの選定
婚活ビジネスでは集客が重要になってきます。
特に開業直後は知名度が低く、実績もないため、どうしても集客ツールに頼ることになるでしょう。
チラシやパンフレット、ホームページやインターネット広告など、さまざまな媒体が挙げられます。
特に今はまず情報を探す際にはインターネットで検索する時代。
現にこうしてあなたも婚活ビジネスの始め方を検索してこの記事を読まれていることと思います。
もちろん、婚活をしている人も例外ではありません。
最低限ご自身のホームページは持っておきましょう。
婚活パーティーの場合は、開催情報などが掲載されているポータルサイトの登録も効果的です。
こうした媒体を利用することで、開業直後でも認知度アップや集客が可能となります。
結婚相談所ビジネスでは、連盟組織への加盟がおすすめ
特に結婚相談所ビジネスの場合は自分一人で独立開業できるのが魅力ですが、最初からうまくいくとは限りません。
準備が甘かったり、ノウハウがなかったりして失敗するケースも少なからずあります。
そこでおすすめなのが連盟組織に加入して結婚相談所を開業するという方法です。
日本国内の結婚相談所のほとんどは中小企業あるいは個人事業主です。規模が小さいため、保有している会員情報は大手と比較するとどうしても少なくなる傾向があります。
そういった小規模な結婚相談所を束ねて会員情報のデータベースを作ったり、ノウハウを集約して共有したりしているのが連盟組織です。
連盟組織に加盟することで、開業支援が受けられ、研修などで結婚相談所のノウハウも身につけられます。
仲人やカウンセラーの経験がない方、経営の経験がない方でも、スムーズに独立開業が可能です。
連盟に加入することで、加盟相談所の会員情報が利用できるようになるので、会員さんへの紹介もしやすくなります。
チラシやホームページなどの集客ツールを使うことも可能です。
連盟に所属するためには加盟金や月々のお支払いが必要ですが、フランチャイズでよくある「売上の●●%を支払わなければいけない」というロイヤリティー方式ではないので、コストもそれほどかかりません。加盟金や月々のお支払いを上回るリターンを得る可能性が広がります。
特にはじめて結婚相談所ビジネスをされる方は、連盟組織に加入してサポートを受けながら開業されることをおすすめします。
婚活ビジネスの始め方のポイントまとめ
婚活ビジネスは少ない開業資金で始めることができます。
結婚という人生最大の幸せをサポートできるのでやりがいも十分。
特に近年は晩婚化・少子高齢化が進んでいるので、社会の役に立っているという実感も味わえる仕事です。
NNR(日本仲人連盟)ではこれから結婚相談所を開業される方を積極的に応援しています。
起業したい方も、副業でマイペースにやってみたいという方も大歓迎。
セミナーや説明会も随時行っています。興味がある方は、まずは資料請求をしてみてください。